自己紹介

自分の写真
Wales, United Kingdom
日本と英国を行き来する2人のバイリンガルキッズの母。ロンドンで生まれた子供たちを連れて日本へ。横浜で英語で創作絵本を作るキッズ・クリエイティブ・ライティングの教室を開き、英語の絵本の出版。小学校で不登校になった息子を連れて、またまた英国へ。イギリスの自然と息子のテニス・トーナメントの応援と野菜作りを楽しむ日々を過ごしていましたが、社会人学生として大学に入学。

2013年11月20日水曜日

校長室登校 1 校長室の面白いものとイギリスのクリスマス

できたよ。校長室への訪問

 「校長室におもしろいものがあるから、見においで。」と、家庭訪問の時に校長先生に誘われて、数週間以上、学校の校舎に入るができなかった息子が、校長室を訪れました。

 校長室にあった『面白いもの』とは、世界のいろんなおもちゃでした。

昔懐かしいドリンキングバードやロシアの木の人形(マトリョーシカ人形)など良く知っているおもちゃもあれば、「これ、なんだ?」と思う銀色のUFOのような物体まで。いまだに名前もわからない言葉で説明するのも難しい三角錐の駒などなど。

「ただのおもちゃと言っていいのかなぁ?」という位、とにかく頭をひねらせるおもしろい物が校長室にはいっぱいありました。

学校の理科クラブでも作ったというペットボトルのおもちゃも見せてもらいました。あのおもちゃの名称は何かしらと調べたら、浮沈子でした。

不登校生の初めての校長室訪問は、しらない間に校長室での理科の勉強みたいになっていました。帰る時に息子は磁石の石をもらって大喜び。

 「校長先生は、どこで、このおもちゃ達をみつけてくるのだろう。」わが家の子供たちの謎でした。
息子を魅惑した校長室のおもちゃは、不登校だった息子が学校に戻れた校長室登校1日目と共に楽しい思い出として残りました。

イギリスのクリスマスとクリスマス・ストッキング

イギリスに引っ越してから初めてのクリスマス。11月にはいるとイギリスは一気にクリスマスムード。どこのスーパーマーケットもクリスマスのギフト商品で店頭が飾られます。いつもはビスケットやキッチン用品のおいてある棚もクリスマス用のおもちゃでいっぱい。

そんな時に いつも買い物に行くイギリスの大手スーパーのテスコ(TESCO)で見つけました。 「あっ、これは校長室でみた不思議なおもちゃだ。」

校長室にある面白いもの  科学のおもちゃ プラズマボール
英国のスーパーで再会した校長室の面白いもの
プラズマ・ボール(Plasma ball)

校長室にある面白いもの プラズマボール ガラス球に手を当てると光が集まる
ガラス球に手を当てると光がかわる
普段はセール品が摘まれているストアの店頭に置かれたお買い得品のかごの中に
『ストッキング・フィラー(stocking fillers) 一律3ポンド』という札と共に、他のおもちゃと一緒にごちゃっと入っていました。

 英国では、クリスマスの時にサンタからのプレゼント用に用意する靴下をクリスマス・ストッキングと呼びます。ストッキング・フィラ―とは、メインのプレゼントの以外にクリスマス・ストッキングに入っている小さなプレゼント達のことです。だいたいお菓子やフルーツやナッツ、ちいさなゲームなどがストッキング・フィラ―として使われています。

イギリスの子供たちは、サンタがおいて行ったプレゼントを見るために、12月25日のクリスマスの朝には、早起きしてクリスマス・ストッキングの中身をチェックします。クリスマス・ストッキングのそばには、イブの夜にクリスマス・ストッキングと一緒に用意しておいたサンタとトナカイ用のワインと人参。ちゃんとサンタが来た証拠に、ワイングラスは空になっていて、人参もかじられています。

 メインのおもちゃも嬉しいけど、それ以上に息子が喜んだのが、ストッキング・フィラ―のこの不思議な球体。「校長室で見たやつだぁ。手をおくと稲妻が動くんだよ。でも、どうやってサンタはこれを手に入れたのかなぁ。」と不思議がる息子。

今年も11月に入った途端に、街はクリスマス・デコレーションで着飾り始め、スーパーでもクリスマスプレゼント用の商品がひしめいています。

 先日、ふと立ち寄ったスーパーで「また、見つけた。校長先生の不思議なおもちゃ。」
あの「銀色のUFOみたいなやつ」をゲット。
校長室の面白いもの 科学のおもちゃ 3Dミラスコープ
またまたみつけた校長室のおもしろいもの
3Dミラスコープ(table top hologram scope)


 「どこでみつけられるのかなぁ。」と長年謎だった校長室の面白いもの。イギリスで見つけることができました。

あと何個みつけられるかな。

見つける度に、日本の小学校での楽しい経験を思いだせるね。つらくて大変だった不登校時代。でも、いろんな人との触れ合いや楽しい経験もあったことを忘れないで。



ランキングに参加しています。よかったらご協力ください。

にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へ 
にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ にほんブログ村 テニスブログ ジュニアテニスへ



関連した記事


2013年11月10日日曜日

イギリスの学校 中学校への橋渡し 入学式

短かった小学校登校生活と中学校進学

日本で小学校1年生の時から不登校だった息子が、5年生にイギリスの小学校へ転校してから、出席日数は90%以上。やった―。

せっかく楽しい学校生活をおくれていたのに、毎日登校し始めてから、わずか1年と2カ月で小学校生活が終ってしまいます。  短かった登校生活、あっという間に小学校卒業。中学へ進学しなくちゃいけない。

 「また、学校が変わる。また、生活が変わる。」

せっかく、通学できるようになったのに、中学校にも無事通えるかしら。せっかく不登校脱出できたのに、進学と同時にまた逆戻りということも。

小学校の卒業式の日、担任の先生から言われました。「この1年の息子さんの精神的なそして学力の進歩は目を見張るものでした。でも、あと1年、手元において教えたかった。」

『先生、私も同じ気持ちです。』

日本の不登校生数の学年別の統計を見ると、中学校1年の時に不登校になるケースが圧倒的に多い。

「もう少し小学校に残れないかしら。。。」

中学1年で不登校生数急増 学年別不登校生数 H23年度 内閣府HP 文部科学省 
内閣府H25年子ども・若者白書(文部科学省の統計より)


そんな親や先生の思いもよそに、我が息子。「僕は十分小学校を楽しんだから、同級生と一緒に中学校に行くよ。当然でしょ。」

うーん、言葉だけはたくましいのだけど。。。『1年前はこんなたくましい言葉も発せられなかった息子。やはり、もう僕は大丈夫だよと言うシグナルでは。。。』母の心は揺れます。

新7年生(中学1年)登校日と入学式 

小学校卒業式の翌日から夏休みの間、怒涛のように続いたテニストーナメントの最後の1試合が終わったとたん、彼の不安レベルは一気に上昇。中学入学まであと数日。この日までテニスに神経を集中してきたおかげで、彼の不安は抑えられていたのかも。

英国で通った小学校は全生徒数200名の少人数。それに比べて、これから通う中学校は、1学年9クラスもありマンモス校。不登校生の親でなくても、懸念する材料は多くあるのに。。。

式典とか派手なことが苦手な息子。入学式にすら出ないかも。一番最初の山は、やはり中学初登校日。母はため息をつきます。

ところが、私の心配は無駄に終わりました。
イギリスの中学校には、日本のような親も連れ立っての華やかな入学式はありませんでした。

入学式の式典のご案内のかわりに「新7年生は、登校時間の朝9時に、自分のクラスに集まってください。」というメールのお知らせが新中学生の親に送られてきました。

イギリスでは、中学に就学しても、新1年生ではなく新7年生になります。小学校から中学校へかわっても、学年の呼び方に区切りがなく『7年生』へと進みます。 高校への就学も同じで、中学3年から高校1年生になるのでなく、11年生(中学3年)から12年生(高校1年)になります。

 就学前のクラス分け

小学校の卒業式が終わった7月。「僕は、中学校では7年A組のクラスなんだ。」と教えてくれた息子。「もう、知っているの?」と驚いた母。9月の入学日は、まだ1カ月以上も先なのだけど。

「7月の初めにあった中学校訪問の時に、クラス分けがされて、もう新しい7年生のクラスメイトと一緒に教室でいろんな活動したんだよ。」

 こうして、9月の中学初登校日には、まるでいつもと同じ朝のように、お友達と誘いあって、子供たちだけで新しい学校の門をくぐったのでした。




ランキングに参加しています。よかったらご協力ください。

にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へ 
にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ にほんブログ村 テニスブログ ジュニアテニスへ


参照:内閣府 平成25年版 子ども・若者白書 (出典:文部科学省 平成23年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」)